9月の始まりに温め直す


この夏はご家族のお話しを聞かせていただくことが重なり、子どもたちのことを改めて考え、温め直す機会になりました。

 

 

私の経験上自信をもって言えるのは、子どもたちは「状態」を整えてあげれば、あとは勝手に自分でがんばっていってくれます。

 

 

がんばる・・と言いますか、

 

目指すものの方へ、自分で向かっていきます。

 

立ちはだかる壁があっても立ち向かっていけますし、

 

はっきりと目指すものがなくても、都度、目の前の事柄に向き合いながら

 

結果的に自分の本質が生きるところに向かっていくことになるのでしょう。

 

とても頼もしいことですね。

 

 

だからと言って「状態」がいったん整えば、あとは自分でがんばっていってね!!とは決して言いませんけれど、その理由は

 

子どもたちには進みながらも、時折振り返った時にちゃんとそこに居て自分を見てくれている安心できる人・信頼できる人が絶対的に必要だからなのです。

 

 

もちろんそれは、家族や親の人が、どんな時も一番の安心基地であるようにというのは理想です。

 

 

しかしながら子どもたちからすれば、大人は誰でも模範とされていますし、さまざまな立場の大人が重層的にあたたかく見守り関わり合えることは、子どもたちの豊かな成長のためにはより望ましいと考えています。

 

 

昨今では、地域性や世代性が希薄になる一方で、オンラインとSNSの勢いは、子どもたちを与えられる情報の中に囲い込むように拍車がかかる一方です。

 

そのために子どもたちはコントロールされがちな限定的なコミュニティの価値観の中でのみ存在しているかのように錯覚しやすく、親の方には子育ての責任が圧縮されているようにも見えます。

 

 

安心できる家庭で過ごせることは、子どもたちの自尊心や自分に対する肯定感が健やかに育つためにも大前提ですが、家族のほかにも信頼できる大人たちが周りにいて見守ってくれているという経験の多さと積み重ねは、幅の広い信じる力、世の中への期待感や自己存在感へと、根の深い豊かな情操を育むことにつながっていきます。

 

 

子育ては、もはや家族内のこととするより、身近な人たちで育ちを支えるという在り方の方が進歩的と思われるのです。

 

 

リ・ヘブンでは、過干渉はしないけれども無関心ではまったくない程度の見守りと関わりが生まれ、子どもたちの内から発露するような「幸せに生きる力」を育めるよう、その普及のために貢献していくことを目指しています。

 

 

「幸せに生きる力」を携えた子どもたちは、特別に秀でた学力や技能があってもなくても、そのままの個性を持った自分自身を十分に社会の中で存在させていってくれるでしょう。

 

 

みなさまが関わってくださり、すべての子どもたちが出会う大人から無関心ではないあたたかい眼差しを注がれ、すべての人たちがのびやかに生きていくことの実現が近づくと思えて、とても感謝しています☆彡